【ブログ】【韓国移住】自動車免許教習所で日本人差別にあった話

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これまで旦那さんとの結婚前から何十回と数えきれないほど韓国に訪問しましたが、初めてオフィシャルに(笑)自動車教習所で日本人差別にあいました。
その時のお話とその後について記録したいと思います。

事件①

安全教育(座学の時間)でした。
周りはみんな韓国人しかおらず、教室では私1人が外国人の状況だったのですが突然講師の先生が私を当てて「日本では免許取得はいくらかかるの?」と質問してきました。
私が300万ウォンぐらいと答えると、「日本はウリナラ(韓国のこと)よりもとても費用が高いね。」というところから始まり延々と韓国の教育やシステムがいかに優れているかについて語り始めました。
もちろん、日本を下げるような意味合いでお話されたわけじゃないかもしれません。
ですがなんとなく、日本と比較して韓国が優れているというようなニュアンスに思えてしまい複雑な気持ちになりました。

ただここまでは先生の主観で、直接的に何か悪口言われたわけじゃないと思い、スルーすることにしました。
無事3時間の座学を終えて帰宅した後、旦那さんにこの話をしたらどうやらかなり気分を害したようで、私に内緒で教習所に電話し、こういったことが今後ないように、場内走行教育(教習所内の道路を実際に走行する)の教官については少し気を遣ってもらえると嬉しいという旨をお話したそうです。
私は旦那さんが電話をした後に(教習所に電話したことを)報告されたので、大ごとにしなくていいのに!と旦那さんに伝えたのを覚えています。(2日目にもっと大きな事件発生するとは知らずに・・・)

事件②

事件①の次の日。
場内走行教育を2コマ分(1コマだいたい1時間程度)受けるのですが、当日行くと50代ぐらいのおじさんの先生が担当してくださる旨案内を受けました。

先生に挨拶を済ませ、車へ移動。
名前から日本人であることは先生も知っていたため、はじめのほうは英語も少し混ぜながらお話してくださる姿が印象的でした。
その時点では特に何も思わず、どちらかというと好感を持って接していました。

実際に1コマ目の授業が始まってからは車内で先生と2人運転練習しましたが、私語が多いなぐらいで特に差別的な発言はありませんでした。
それよりも私の容姿に関すること、例えば「かわいいね。ポケットに入れて持ち運びたいぐらい!(韓国にはそういう表現があります。)」や「今何歳なの?すごい童顔だね。かわいい」など、最初はおじいちゃんが孫にいうみたいな感覚だと思ってありがとうございます~と受け流していたのですが、ハンドルを握る私の手に触れてきたり(性的な意味でないと信じたい)、さすがに気になる点がいくつかあったのですがそれでも私に少なくとも嫌意があるわけではないと思ったので目をつぶることにしました。

1コマ目が終了した時点で旦那さんから心配してカトクをもらったので、旦那さんを安心させる意味でも教官の先生は大丈夫そうだよと返事をし、2コマ目へ。

問題の2コマ目。
1コマ目の授業で私が愛想よくしすぎたのかなぜか教官の先生がヒートアップ。
「日本の右翼は最低だ。私は日本人みんなが嫌いではないけど、日本の政治家たちは本当に大嫌いだ。右翼の市民も特に許せない。ばかげている。」「私はこれまでいろんな国を旅してきたが、日本にだけは行っていない。ほかの国の言葉はすぐに覚えられるほうだが、日本語だけは頭に入らない」「日本も昔は綺麗な国だったけど、最近は汚いって周りがみんな言ってる。温泉なんか入れないぐらい汚いらしいね」などなどもはや教育の要素は1つもなくどんどん日本の悪口に。
正直人生初めての運転でそれどころではないところに、重ねて永遠に日本の悪口を隣で言われ今思い返してもしんどすぎる体験でした。
運転中私も腹立ちすぎて、温泉で汚いところなんてあんまり聞いたことないですね。すっごい安い宿に行ったのかもしれませんね、とだけは言い返したのを覚えています。(笑)

最後に決定的だったのは、「漢字はどこから来たのか知ってる?」と聞かれ、私が迷った結果濁して大陸のほうからですかね~(人生初の運転中)と回答すると、「バカだね。韓国に決まってるだろ」と言われて、私のほうもメンタル崩壊しこの時間で少なくとも運転をマスターすることをあきらめました。

事件後

授業が終わり、すぐ旦那さんにカトク。
詳細はまた帰ってからいうけど、差別的な対応をされ最悪の気分。。とだけメッセージを残し教育のすぐ後に控えていた筆記試験の会場へ向かいました。

試験会場に向かってからは気持ちを切り替えとりあえず目の前のテストに集中!と思い、試験を受けた結果なんと93点で合格◎(韓国人の旦那さんよりも高得点!)
試験が終わり、携帯の電源をオンにするとすごい量の着信履歴が。。。。
ほとんどが旦那さんでしたが、1番最後の電話が教習所からだったのでなんだろうと思い、教習所に先に電話すると「旦那さんが教習所に来られています。事情を聴きたいのですぐに教習所に帰ってきてください。先に迎えの車を手配しています。(本来はほかの受験生と一緒に車で教習所に戻る予定だった)」と伝えられ、急いでまた教習所へ。
(旦那さんにも電話をかけなおしたところ、なぜか詳細はまだ伝えてないはずなのにぶちぎれており(笑)、職場を抜けて教習所に向かったようです。。。。。)

教習所に戻り、責任者の方と旦那さん、私の3者で走行教育中にあった先生とのやりとりをお話し、
・講師の先生の個人的な考えは尊重する。ただ授業中に私語(しかも相手を不快な気持ちにさせるかもしれない話)をする必要はないと思う
・先生の私語のせいで授業に集中できなかった。お金を払っているにも関わらず、教育の機会を奪われたことが一番腹立つし、許されざるべき点であると思う

の2点を強調してお伝えしました。
責任者の方は誠意をもって謝罪してくださいましたが、当事者(教官の先生)からは特に謝罪を受けることはありませんでした。
旦那さんは前日にわざわざ電話も入れていたにも関わらず、こういった対応を受けることになった点についても残念に思う旨を責任者の方に伝え、その場ではいったん今日担当した教官は次の日から絶対に担当しないことを取り決めて帰宅することになりました。

帰宅後

旦那さんは帰宅後もまだまだぷんぷんで、警察にも相談。
今回録音などの物的証拠がないため、直接的に教習所へ警察が何かできる状況ではないが、教習所と間に入って取り持ってくださること、残りの教育分の教習所料金の返金についても警察側から教習所にお話してくださる旨の説明を受けました。(韓国の警察は本当に親切です。。。。)

悩みましたが、教習所を途中でやめても、合格した筆記試験の結果が取り消しになることはないことがわかったので、旦那さんとも相談し、今通っている教習所の中退、ほかの教習所に転校することにしました。

この経験を通じて感じたこと

1番に思うのは、やっぱり日本をよく思っていない韓国人は確実に存在しているということ。
(でもこれは日本も同じ。韓国をよく思っていない日本人もたくさんいる。)
こういった人たちを遠ざけて生活することは、韓国にいる以上正直不可能だと思っています。
でも今回の件を通じて、警察をはじめ絶対に差別的な発言があってはならない、ダメなことはダメだとこちらの味方になってくれる韓国人もいることもあわせて実感しました。

海外に住むってやっぱりそう簡単じゃない。
でも自分がなんのためにここにいるのか、その理由(私にとっては愛する旦那さんと一緒に暮らすこと)を再度思い出すことで大変な経験も乗り越えられる、というのが今回1番学んだことかなと思います。


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