【ブログ】【韓国移住】韓国で保護犬を飼う

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2023年の夏ごろ、新しい家族が増えました(犬)
私も旦那さんもどちらも犬派で、結婚前から犬を飼う計画をしていたのですが、移住して少し落ち着いたタイミングでついにお迎えすることになりました。

私自身はこれまでペットショップから犬をもらったことがなく(&旦那さんも実家で飼っていた子はお友達から譲ってもらった)、ずっと保護犬を飼ってきました。
韓国に来てもどうしてもペットショップから犬をもらう気になれず、紆余曲折しながらもやっと新しい家族を迎えることになりました。
その過程と韓国での保護犬たちとの出会い方について記録します。

韓国の保護犬たち(파양견と유기견)

韓国で保護犬を指す言葉は、主に2種類あります。
1つが파양견(離縁犬)、2つ目が유기견(捨て犬)です。

파양견(離縁犬)とは、飼い主の何かしらの都合で飼っていた犬を手放さなければならず保護施設等に預けた犬を指します。(もともとの飼い主が明らかで多くの場合、犬の年齢・誕生日などもわかることが多いです。家の都合や犬の性格が合わなかった、経済的な問題等、離縁する理由は様々だそうです。)
一方유기견(捨て犬)は、飼い主不明の捨てられた犬を指します。(もともと人に飼われていて捨てられた犬だけでなく、野良犬も含む通報されて保護された犬を指します。日本でも保健所で保護されるタイプの犬を指します。)

日本では파양견(離縁犬)も유기견(捨て犬)もまとめて保護犬と称されますが、韓国では犬が捨てられた/手放された経緯によって名称が変わります。
自分が파양견(離縁犬)と유기견(捨て犬)どちらを家族に迎えたいのか考えてから動いたほうが、スムーズに目的のわんちゃんたちと出会えると思います。

私は最初その言葉の意味の違いについてよくわかっておらず、初めのほう파양견(離縁犬)の保護施設を回りました。
ここでポイントなのは、파양견(離縁犬)は多くの場合殺処分になることはない、ということです。
파양견(離縁犬)は多くの場合、民間の動物保護施設に預けられていることが多いため、保健所や国で管理されている유기견(捨て犬)と違って、殺処分となること基本ありません。

ですが、유기견(捨て犬)は国で管理しており、一定期間が過ぎると日本の保健所と同様殺処分になります。(書きながら心痛い)
なので、そういった観点から緊急性が高いのは유기견(捨て犬)といえるかもしれません。

保護犬との出会い方(파양견・유기견の探し方)

《파양견(離縁犬)の場合》

파양견(離縁犬)は上記にも記載しましたが、民間の動物保護施設で保護されている場合がほとんどになります。
なのでお近くの民間動物保護施設を調べて問い合わせる形がベストになるかと思います。

ただ、この保護施設というのは詐欺・犯罪目的など怪しい施設があることもニュースになっています。
(動物を保護するという名目で動物を集め、集めた動物を殺してしまう、という恐ろしい事件があったそうです。)
なので、파양견(離縁犬)を探す際は必ずその施を利用した人のレビュー等、必ず実際に動物を家族に迎えた(입양)人の話を確認することが大切だそうです。

私は、ドグマルという施設を何軒か訪問しました。
施設の方も親切で、今保護している子の説明や自分たちが保護したいと思っている犬の特徴を話すとその条件にあった子を案内してくださいました。(訪問の際は、事前予約が必要です。)
私たちは結果こちらの施設からわんちゃんを迎えることはありませんでしたが、ここにいるわんちゃんたちは基本的なトレーニング等も受けているわんちゃんたちなので、韓国で파양견(離縁犬)を迎えたいと思っている方は訪問されてみてもよいかもしれません。

유기견(捨て犬)の場合》
国で保護された犬のため、どんな犬がいるのか、それらの犬の特徴等すべてネット上で確認が可能になります。(犬だけでなく、猫の情報もUPされています。)
NAVERで、”유기견”と検索すると以下のように情報が一覧で確認できます。

地域や犬種、掲載期間等から絞ることもできるので、おうちの条件にあったわんちゃんを探すことができます。
また、わんちゃんがどこで保護されているのか、動物病院等の場所も表示されるので、気になる子がいれば病院に連絡したうえで訪問・面会も可能です。

유기견(捨て犬)を引き取るまでの体験談

▼面会
NAVERで調べ、うちから近く(車でアクセス可能な範囲で)条件に合うわんちゃんが保護されている病院に電話し、訪問予約を行いました。
訪問の際、病院によって対応が違うようですが、私の場合はわんちゃんに触れることはできず、奥からわんちゃんを連れてきてもらい、ケージに入った状態で初めての面会を果たしました。

のちにうちに来てもらうことになった子。写真で振り返るとこの頃は毛並みもぼろぼろで痩せてる

▼病院長との面談
わんちゃんとの面会の際、簡単にですが病院長との面談?がありました。
いろんな説明を受けましたが、大きくは以下の観点でお話がありました。

1.10日間は前の飼い主が出てくる可能性もあるので、病院での保護期間となる。
=犬を引き取ることになったとしても犬が保護された日から10日後以降になる。

2.引き取りを希望する人が複数いる場合、基本は先着順だが、それに加えて飼い主となる人とのヒアリングの内容をもとに最終的な引き取り先を院長が決定する。

3.犬の健康状態や性格
うちの場合は、犬に外傷はないが今後フィラリア(심장사상충)の検査を受ける予定があり、その際陽性が出る可能性がある旨の説明を受けました。(検査の結果が出次第電話で教えてもらえるとのこと)性格は穏やかで人好きだけど、マーキングがすごい(笑)と説明を受けました。

4.犬の飼育環境に関するヒアリング
家族構成や先住犬がいるかどうか、住宅形態(一軒家かマンションかなど)と広さなどの質問を受けたと記憶しています。

5.飼うことになった後のお話
去勢手術やそのほか必要な予防接種、健康診断等にかかる費用についても案内を受けました。

私たちの場合フィラリア検査で陽性だったことも踏まえ、初めてのわんちゃんとの面会後旦那さんと何度も相談、病院にも再度訪問・わんちゃんとも面会したのち、正式にうちに迎えることを決心しました。
ただ、ほかにもお迎えを希望する方が何組かいらっしゃったそうで、わんちゃんの迎え先になれるかどうかは保護期間が終わったあと病院から正式に連絡すると案内を受けました。

▼引き取り決定
保護期間後、病院から正式に私たちが引き取り先に決定した旨の案内を受けました。
前の飼い主が迎えに来るかも、とかほかの飼い主に決まる可能性も全然あるよね、と旦那さんと話していたのであまり期待しないようにしていたのですが、改めて家族が増えると決まりすごく嬉しくも緊張し、責任感がぐっと肩にのっかった気がしました。
引き取り前にうちは動物病院での健康診断・去勢手術をお願いしたため、実際におうちに来るのは決定後の一週間後となることとなりました。

▼引き取り直後
最初は久しぶりに外に出たからか大興奮。
でも引き取り決定後にも何度も動物病院を訪問し面会していたので、私たち夫婦のことは覚えていてくれたようです。
おうちに入ってからは近寄っては来るもののまだまだ緊張している様子だったので、しばらくそっとしておきました。

はじめてうちに来た日。うちの子になった日。

▼その後・現在
今ではすっかり毛並みも変わり、ふさふさボーボーで毎日元気に過ごしています。
保護されていた病院にもフィラリアの治療等継続してみてもらっており、今のところ健康に過ごしてくれているのが本当にありがたいです。
いたずらが時折過ぎることもありますが(笑)、この子がうちの子になってくれて本当によかった。

寒そうな表情(笑)たくさん走ってたくさん遊んだクリスマスの日。
へそ天。我が家の幸せの象徴。

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こんな感じで我が家の家族が増えたのでした。
誰かの何かの参考になれば幸いです。

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