【韓国移住】韓国での運転免許取得③(走行教育~走行試験・免許発行)

移住

この記事は、運転免許取得①運転免許取得②の続編の記事になります。
走行教育までの過程を知りたい方は上記の記事をご参照ください。

走行教育

《概要》
走行教育とは実際に、教習所周辺の公道を運転する練習を指します。
6時間の教育が義務づけられており、1コマを1時間として6コマ分(6時間)の教育を受ける必要があります。

授業は場内機能教育と同じく、基本的には教官とのマンツーマンで実施され、1日で完結する場合はほぼなく、通常2日間に分けて行われることが多いと思います。
(私の場合は1日目に4コマ分・2日目に2コマ+試験でした。)

場内教育(&試験)まではどこの教習所に通っても内容が変わりませんが、この走行教育からは通う教習所によって内容が違ってきます。
というのも教習所のある地域や周辺環境によって、出すべきスピードやほかの車の交通量が異なるからです。
(例:ソウルなどの交通量が多い地域は、ほかの車との車間距離や急な割込みが発生する可能性もあり、気にしなければいけない点が必然的に増えてくるため、難易度が上がる可能性が高まります。)

どこの教習所に通っても走行試験で見られる観点は同じ(交通ルールを守って正しく運転できているか)ですが、運転する環境によって難易度が多少違ってくるという点だけ留意しておいてもよいかもしれません。

また走行ルートは、事前に教習所で設定されています。
1つの教習所につき、通常A~Dまでの4コースが指定されており試験の際はこの4コースの中の1つをランダムで運転することになります。
走行教育期間中は、どのコースにあたっても大丈夫なようにA~Dの4コースすべての運転を練習します。

《授業の流れ》※教官・教習所によって教え方が異なる場合があります。
私が通った教習所ではまず、教官がまず運転し助手席に私が座って説明を受けながら4つのコースを回りました。
4コース一通りの注意点の案内を受けてから、実際に運転席に座り運転開始!
めちゃくちゃ緊張しますが、日本の教習所と同様教官がきちんと隣に座って必要であればブレーキも踏んでくれるので安全運転を心がけ落ち着いて運転することを心がければ問題ありません◎

▼私の通った教習所の走行ルート例


《TIPS》
◆教官が合わない場合は場内機能教育と同じく、教官の変更を申請できます。
教習所の窓口で必ず申し出ましょう!6時間という限られた時間の中でマスターが必要なので、遠慮しないことが大切。
◆通常YouTubeなどに教習所の走行試験のルートが掲載されていることが多いです。試験の際もこちらが大変参考になるので必ずチェック。
A~Dまでのコースをすべて暗記する必要はありません。私は道が覚えられるかどうかがすごく心配だったのですが、試験も練習中もナビ?のような機械が車内にあり、〇メートル先右折してください、などのアナウンスがあるので焦らずゆっくり運転すればOKです。もちろん道を記憶していたほうが事前に心の準備や車線変更などの準備ができるので良いに越したことはないのですが、マストではないのでご安心を。

走行試験

《試験概要》
当日A~Dまでの4コースのうちランダムに1つのコースを走行します。
教習所によって異なるかもしれませんが、おおよそ20分程度で終了します。
(時間制限はありません。法定速度内で走行すればOK)

教官と自分+ほかの受験者の3人で車に乗り込むことが多く、自分が先に運転する場合は、AかCコースのどちらか、ほかの受験者が先に運転する場合、自分が運転するのはBもしくはDコースになります。
4つのコースの中でも微妙に難易度が違ったりするので、当日簡単なコースに当たるよう祈るしかありません(涙)

全体で100点の持ち点があり、70点以上で合格になります。(減点方式
ただし失格行為(シートベルトを締めないなど)があった場合はその時点で試験終了・失格となります。

《結果》
助手席に教官が座るのですが、教官が持っているタブレット?が自動で採点をしているようです。
自動で採点されたものに加え、隣で見ていた教官がさらに点数を精密化したあと(ブレーキをニュートラルに切り替えるのを忘れていた、等自動採点には反映されないが、できていなかったところを加味し減点する)の最終的な点数が合格点を超えているかどうかで合否が確定します。

失格行為がなく、最後のゴール地点にたどり着ければ、到着した時点ですぐに合否を教えてくれます。
もしも失格行為があった場合は、できるだけ近くの路肩に止めて教官と運転を交代させられます。。。。

場内機能試験と同じく、不合格になった場合も再受験が可能(再試験料はかかります)なのでご安心を◎

《試験対策》
私はどうしても一発で合格したかったので、旦那さんにもたくさん協力してもらい試験の準備をしました。やった対策は以下です。

1.YouTubeにあがっているコースの動画を何度も見て、コースをインプットする。
2.旦那さんが運転する車の助手席に座り実際のコースを何度も一緒に確認

3.採点基準(채점기준)の確認
4.失格基準(실격기준)の確認


当日はそのかいもあって、無事に1発合格することができました◎
運転センスがある人はそんなに心配しなくても一発合格できると思うのですが、韓国人でも余裕で何度も落ちる人がいることを知っていたので、その分念には念を入れて準備して試験に臨んだ結果だと思っています。
合格した日は私よりも旦那さんが喜んでくれて、すごくうれしかったのを覚えています。
改めて旦那さんに感謝。

《備考》
これまでの試験の詳細(失格の対象となる行為等)やオフィシャルな情報はすべてこちらに記載されています。(すべて韓国語)
興味があればご参照ください。

免許発行

合格したら、次の日に教習所で免許受け取りが可能な旨の案内を受けました。
ですが教習所で発行が可能な免許証は韓国の免許証のみで、裏に英文が書かれた免許証の発行ならびにオンラインの免許証を発行するためには、運転免許試験場(筆記試験とかを受けた場所)に行かないといけないそうです。

ちなみに英文の免許証があれば、シンガポールやオーストラリア等の複数の国で運転が可能になります。
(この英文免許証が通用する国とそうでない国があるので、海外で運転の予定がある場合は要確認。ちなみに日本では通用せず、別途国際免許の発行が必要になります。)

また自動車免許証は外国人でも使用できるオンライン身分証明書になるので、登録をおすすめします。(別途費用15000ウォンかかりました。)

参考:私の通った教習所(한양자동차운전전문학원)

実際に私が通った教習所は、한양자동차운전전문학원になります。

初めて通った教習所で日本人差別にあい(こちらの記事に記録しています)、転校先にする教習所にすごくナーバスになっていたのですが、事情を受け止めて下さり、実際に通いはじめた後もいつも親切丁寧な対応でした。
(授業中教官と簡単なアイスブレーク的な会話はありましたが、それ以外の私語はまったくありませんでした。)

私が住んでいる地域までシャトルバスがないため、電車で通学することになりましたが嫌な思いをせず最後まで気持ちよく通えた教習所なのでこちらでも共有されていただきます。
※広告等では一切ありません。

場内機能試験・走行試験ともに合格した際は、教えてくれた教官も一緒に喜んでくれ、すごく良い思い出です。 もし韓国は仁川付近で教習所を探している方の参考になれば幸いです。

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